konaxyzのブログ

本のおすすめなどをしていきたいです(仮)

『カント『純粋理性批判』入門』黒崎政男(講談社)を読んだ

カントを勉強したいけど、原著にあたるのはちょっとキツい・・・と思ったので、とりあえずの入門として、まだ読みやすそうなこの本を選んだ。

他の本と比べて、思想用語のニュアンスを簡潔に説明し、まずイメージをつかませてくれるのがいい。

そうやってひとつずつ段階を踏んで論を進めてくれるので、よくある入門書のように置いてけぼりにされることがなかった。

もちろんすべてを理解しきれたわけではないので、他の本にもあたってみようと思うけど、とりあえずカント理解への第一歩としてはいいチョイスだったかと思う。

ただ、残念ながら本の終盤の内容は十分には理解できていないと思う。

仕方ないことだとは思うけど、他の哲学者の名前が出てきて一気に情報量が多くなった感じがして、ついていけなかった感じ。

でもおそらく時間をかけてもう何度か読めば、分からないこともないような気もする。

論の進め方が極めてクリアな書き手なので、きちんと段階を踏めばある程度の理解へ到達できるようになっているのだと思う。

また何度かこの本へ戻ってくることになりそうだ。

『現代歳時記』金子兜太ほか編(成星出版)の感想

初めて手にした歳時記なので、他との比較ができないけど、素直に気に入った。

季節ごと、種類ごとの季語が網羅されている。

ページ数は760ページ程度で、そこまで厚くはないけど、薄いというほど薄くもない。

おそらく基本的な季語は網羅されているのではないか。

とりあえず使用するには、全く問題なさそう(特にぼくのような俳句初心者にとっては)。

編者がとてもよく、金子兜太、黒田杏子、夏石番矢という現代の俳人のなかでも、とくにブリリアントさの際立つ3人。

それぞれの季語ごとに、平均5句ほどずつが挙げられている。

全体的に現代的な感覚の句を選んでいる印象。

季語の解説文も簡潔で分かりやすくてよいと思う。

ブログをはじめます

ブログをはじめます。

一言で説明すると、日記+読んだ本の紹介というようなブログにしようかと思っています。

書評というより、基本的には雑記や読書メモレベルのものという感じでしょうか。

今後、発展していく余地も残しつつ、まずはゆるやかに続けていこうと思っています。

どうぞよろしく。